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☆世界で一番ロマンティックな夜☆

扉・・・

その扉を開けば、何かが変わるのは分かっている。

その扉の向こう側には、今までとは違う何かが待ってることも分かっている。

だけど、ずっと、扉を開けられない自分がいる。

怖くて、扉に手をかけられない自分がいる。

もう少しで開けられそうなんだけど、躊躇して、後戻りしてしまう自分がいる。

開けなきゃ、前に進めないこと、分かってるのに。

これ以上、同じ繰り返しは無意味だってこと、分かっているのに。

扉の向こうに、一歩だけ足を踏み入れれば、私は変われるのが分かっている。

変わることを望む自分と、変わりたくない自分の狭間で、今夜もその扉の前で震えている。

踏み出そうか。

一歩だけ。

負けたくないから、その扉の向こうへ、一歩だけ、踏み出そうか。

目を閉じて、今夜こそ、新しい自分に会いに行く・・・。




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